豊胸術 施術内容
バッグによる豊胸術で大切なことは、柔らかさ、形、大きさ、安全性です。Allergan社の「ナトレル® ブレスト・インプラント」は日本の薬事法で承認されており、保険診療の中でも唯一保険適応が認められているバッグです。極めて柔らかいTruForm® ジェルを、柔軟性と耐久性を兼ね備えた3層構造の外膜で包み、マシュマロのように繊細かつ柔らかい感触を追及しています。日本人女性の胸部を分析したアナトミカル型(しずく型)の形状が美しく自然な乳房を実現します。また、責任を持って万全のアフターケアを行うことも重要です。
※患者様の状態・ご希望などを拝見させていただき、同メーカーの別仕様のバッグあるいは別メーカーの同等のバッグをご提案させていただく可能性もございます。
お勧めの方
・バストを大きくしたい方
・自然で美しく、柔らかいバストにしたい方
・出産後のバストに張りを取り戻したい方
・柔らかく、安全なバッグを希望の方
・バッグの入れ替え手術をしたい方
豊胸術、特に人工乳腺法で大切なことは "いかに自然で美しいバストをつくるか?" "生涯にわたって安全であるか?" ということに尽きます。
“自然なバスト”の条件は1.大きさ、2.形、3.触り心地、が重要になります。
当院ではこれら3つの要素に対して数千例の豊胸術の経験からさまざまな工夫を行なってきました。
まずはじめに、人工乳腺法の基本的なお話をしてまいります。
- 1.切開部位について
- 2.挿入層について
- 3.インプラント(プロテーゼ)について
1.切開部位
当院では切開部位は腋窩(えきか)を基本とします。
豊胸手術患者のほとんどは“バスト自体に手術痕を残したくない”と希望されます。
この点では腋窩がすぐれているのですが、乳輪周囲、乳房下溝アプローチと比較すると手技的には難しく、左右対称で適正な位置にインプラント(バッグ)を挿入するには、高度な剥離操作が必要となります。
更にバッグ挿入の際も、Textured, Anatomical, Cohesive Gel Implant は腋窩から挿入することを想定して製造されていない為、挿入自体も困難です。
きずの目立ちにくい腋窩切開よりTextured, Anatomical型のバッグを挿入するのは高度な技術が必要ですが、当院では自信をもって手術をご提案しています。
Textured Implant はsmooth と異なり挿入の際に、創縁皮膚を挫滅しやすく、術後肥厚性瘢痕となる傾向があります。
予防法として、創縁皮膚を反転縫合すること、円盤型リトラクター使用により内腔を広げること、キシロカインゼリー塗布により潤滑を良くすること、などが挙げられますが、これらにより挿入が容易となり、結果として創縁挫滅は皆無となりました。
2.挿入層
続いてインプラント(バッグ)挿入層に関しては、乳腺下、大胸筋下、さらに大胸筋筋膜下という選択肢があります。
一般的にやせ型体型の場合にはrippling 等考慮し、大胸筋下を第一選択とします。
また乳房下垂のある場合にはdouble-bubbleを避けるため、乳腺下ないしは筋膜下を第一選択とします。
その他、患者の要望、術者の経験、主義など総合的判断から挿入層は決定されます。
各挿入層にはそれぞれに利点、欠点があります。
乳腺下法の主な欠点としてインプラント(バッグ)のエッジが見えやすい、rippling, 被膜拘縮率が高くなる等が挙げられます。
筋膜下法はバクテリアの宝庫である乳管とインプラント(バッグ)が筋膜で境界されるため感染が少なく、乳腺下法より拘縮率が低くなる可能性が示唆され、長期的に柔らかい状態を保ちやすい方法です。
大胸筋下法はやせ型体型の方にも適応でき、拘縮率が低く、長期的に柔らかい状態を保ちやすい方法です。
以上の理由から当院では現在、筋膜下法あるいは大胸筋下法を優れた方法として第一選択としてご提案しています。
大胸筋筋膜下法はGraf、Goesらにより近年報告された方法であります。
この方法はいわば乳腺下法、大胸筋下法の中間に位置します。
これは単に解剖的位置を指しているのではなく、臨床的意義においても両者の中間法であることを意味します。
大胸筋筋膜は上方1/3では厚い為、インプラント(バッグ)のエッジがわかりにくいという利点があります。
また下方では第5~6肋間で腹直筋、外腹斜筋と大胸筋筋膜が合流するのですが、このあたりで剥離層は筋膜上あるいは乳腺下に移行するため大胸筋下では難しいとされる乳房下溝の位置が決めやすいという利点があります。
Graf RM, et al.: Subfascial endoscopic transaxillary augmentation mamaplasty. Aesthetic Plast Surg 24:216-220,2000
3.インプラント(プロテーゼ)
世界に冠たるプレスト ・インプラントメーカーであるAllergan社が開発した日本人女性のための「ナトレル® ブレスト・インプラント」が遂に登場です。「ナトレル® ブレスト・インプラント」は日本の薬事法で承認されており、保険診療の中でも唯一保険適応が認められているバッグです。極めて柔らかいTruForm® ジェルを、柔軟性と耐久性を兼ね備えた3層構造の外膜で包み、マシュマロのように繊細かつ柔らかい感触を追及しています。また、日本人女性の胸部を分析したアナトミカル型(しずく型)の形状が美しく自然な乳房を実現します。
Maxwell GP, et al.: Ten-year results from the Natrelle 410 anatomical form-stable silicone breast implant core study. Aesthet Surg J. 35:145-55,2015
Hedén P, et al.: Long-term safety and effectiveness of style 410 highly cohesive silicone breast implants. Aesthetic Plast Surg. 33:430-6,2009
「豊胸術®」は、世界屈指のプレスト ・インプラントメーカーである McGhan社(現Allergan社) とリッツ美容外科の医師が提携して総力を上げて開発したオリジナルバッグです。リッツ美容外科の医師は、長い間、日本人女性にあったバッグの必要性を常々痛感してきました。そこで、研究を重ね造られたのが、この「豊胸術®」です。「豊胸術®」は、内容物としては、コヒーシヴ・ジェルの中ではソフトタッチ・ジェルよりさらに柔らかいレスポンシブ ・ジェルを採用。また、外膜は耐久性と柔らかさの面で世界的評価の高いバイオセルを採用。これらの融合によりマシュマロのような柔らかい感触を追求しました。
リッツ美容外科が共同でバッグを開発していたMcGhan社は現在Allergan社となっており、リッツ美容外科の医師は「ナトレル® ブレスト・インプラント」を「豊胸術®」と同等の最上級のバッグと考え、ご提案しております。
豊胸手術後の3大不満予防法
手術前に貴女が期待していた(1)柔らかく(2)自然で形の良いバストを実現するためには、何がポイントとなるのでしょうか?
逆に言うとこれら要素が満たされなければ手術後の結果に失望されるでしょう。
リッツ美容外科では洗練された技術と国際的医学ジャーナルから得られた見識から、これら合併症を予防する方法をご提案いたします。
1. 「柔らかい」触り心地について
硬さの原因は、「バッグの硬さ」「被膜拘縮」の2つの要因が挙げられます。
当院では、繊細かつ柔らかい感触で定評のあるバッグのみを使用しております。
内容物は、現在流行のソフトコヒーシヴをさらに改良した極めて繊細かつ柔軟なジェルを採用。その柔らかさは、マシュマロのような感触を実現しました。しかも、コヒーシヴ同様、万が一の破損時に漏出することはないため、安全性が高いといえます。
また術後に起こる被膜拘縮の予防は超音波で対応しております。
人工乳腺の触り心地~様々なバッグと内容物について
触り心地に関して最も重要な要素はバッグの選択になります。もちろん術後のケア(マッサージ、超音波など)によってもかなり変わってきます。
今現在、日本国内で使用可能なバッグは以下のものです。
人工乳腺(バッグ)の内容物は様々なものが存在しますが、表面の膜(エンベロープ)はシリコン膜が使用されています。この仕様されているシリコン膜は表面がツルツルのスムースタイプと表面がザラザラのテクスチャータイプに分類されます。スムースタイプのバッグは手術後に3~6ヶ月間に及ぶマッサージを必要とします。これはバッグのまわりにできてくる被膜(カプセル)が小さく縮んで厚く硬くなるのを防ぐ目的で行なわれます。手術中にバッグを入れるのに十分なスペース(剥離範囲)をつくりますが、できる限りスペースが小さくならないように毎日の努力が必要です。このマッサージの仕方により仕上がりが異なってきます。但し、マッサージとバッグの相性(体質)が良いと、極上の感触の胸となります。
一方、テクスチャータイプはこのような面倒臭い(?)マッサージを必要としないバッグです。その理論は、エンベロープ表面に凹凸をつくることによりバッグのまわりにできる被膜の表面積を大きくして、被膜の表面積が小さくなるのを防ぐという理論です。
現在、主流はテクスチャータイプですが、最大の要因はこのマッサージ不要ということによるものです。
このようなエンベロープによる差を十分理解した上でバッグ選びを行ないます。
次にバッグの内容物による差を見ていきましょう。
現在使用可能な内容物には 1. 生理食塩水、2. シリコンジェル があります。それぞれの特徴を説明します。
1.生理食塩水バッグ
生理食塩水とは血液と等張な浸透圧に調整された代用血液のことです。内容物が水ですから、バッグが破損し漏れ出ることがあっても、速やかに吸収・排泄されますので極めて安全です。柔らかさに関しては、ジェル系バッグと比べるとやはり硬い感触となります。更に、やせている方に使用した場合は皮膚表面に波状の凹凸(rippling)が出ることがあります。又、生食バッグだけはその表面に注入用バルブがある為、deflation(水もれ)が起こりやすく、バッグ自体の寿命が他のバッグに比べると短く、10~15年ぐらいと考えられます。
2.シリコンバッグ
シリコンとはケイ素と酸素の共有結合を基本とする有機ケイ素樹脂のことです。シリコンジェルバッグは、1992年、乳癌や自己免疫疾患の原因になるのではないかということが指摘され、FDA(米国食品医薬品局)がシリコンバッグ使用中止要請を出しました。現在ではシリコンと乳癌・自己免疫疾患との因果関係は否定され、日本のみならず全世界で多くの医師が再び使用可能となりました。
シリコンを内容物としたバッグには2種類あります。旧来よりあるシリコンの流動性が強い(液状)タイプと近年開発されたシリコンが流動しないコヒーシヴタイプです。コヒーシヴタイプは内容物のシリコンの凝集率を高くして、エンベロープが破れても体内に拡散させないのが特長です。その為、液状シリコンよりはやや感触が劣りますが、安全性は上です。現在シリコンジェルの人体に対する有害性は一応、否定され、世界的に最もポピュラーなバッグといえばこのコヒーシヴシリコンといえます。
以上、バッグ自体を選択する際にさまざまな選択肢が用意されていることがご理解頂けたと思います。
これについても患者さまひとりひとりに合わせて、ご提案させていただきます。
I 内容物
1. 生理食塩水
2. シリコンジェル
II エンベロープ
1. スムースタイプ
2. テクスチャータイプ
III 形態(Shape)
1. ラウンドタイプ
2. アナトミカルタイプ
2. 「自然な」形について
一般に豊胸手術をご希望される方は、A~Bカップの方が大部分を占めます。
このような痩せ型の体型の方に通常の丸い形(ラウンド型)のバッグを入れた場合には不自然なおわん型のバストとなることが多いのです。また胸部の小さい日本人女性には、適合しないことが多いわけです。
そこで当院では、世界屈指のバッグ製造メーカーであるMcGhan社と技術提携し、柔らかさとともに形態的(アナトミカル型)に日本人女性の胸部を解剖学的に分析して「豊胸術®」を開発しました。そのMcGhan社は現在Allergan社となっており、リッツ美容外科の医師は「ナトレル® ブレスト・インプラント」を「豊胸術®」と同等の最上級のバッグと考え、ご提案しております。きずの目立ちにくい腋窩切開より「アナトミカル型」のバッグを挿入するのは高度な技術が必要ですが、当院では自信をもって手術をご提案しています。
美しい「アナトミカル型」のバッグは、まさしく貴女のバストにジャストフィットすることでしょう。
人工乳腺法の形 ~ ラウンド型とアナトミカル型
いったいどのような形のバストが理想的なのでしょうか?もちろん個人個人により美的価値観が違いますので一概には言えませんが、身体に合った自然な大きさで乳首を前に突出したバストが素敵だと思います。体型に合わない「ラウンド型」バッグによるまんまるいバストは決して良い形とは言えません。
それでは当院の豊胸術ではどのように形を決めるのかを説明いたします。
豊胸術に使うバッグは形態的には大きく2つに分類され、ラウンド型とアナトミカル型になります。
貴女にはどのバッグが向いているのか?バッグをどの層に挿入すればよいか?
どうすれば自然で美しいバストになるか?
これは多くの経験を積んだドクターでないと正しい結論は出せないのです。
カウンセリングにお越しの際、実際にバストを拝見させて頂いた上で最適なバッグと挿入層を、提案させて頂きます。
3.術後のアフターケアについて
豊胸手術は"手術をしたら終わり"というわけではなく術後の定期検診が必要となります。
特に最初の3ヶ月間は非常に重要です。
我々ドクターは何をチェックしていると思いますか?
それは触り心地、すなわち柔らかさのチェックを行なっているのです。手術後のバストの柔らかさは患者さまの最も関心の高いことのひとつです。
この柔らかさに関しては世界的に有名なBaker分類があります。
Bakerの被膜拘縮分類
Grade1 乳房は柔らかく埋入した異物の感触がほとんどない自然なもの
Grade2 よく触れるとバッグが分かるがかなり柔らかく患者さまにあまり苦情がない
Grade3 患者さま自身が硬いという、外見上は美容的に可であるが触れるとバッグをはっきり触れる
Grade4 拘縮がはっきりして、みても異常感があり触れればテニスの硬球状である
もちろんすべての方がGrade1になるよう努力をしていますが残念ながらある一定の確率でGrade2以下となる方がいるのを否めません。
我々美容外科医はこの被膜との戦いを常に行なっているのです。
先程も述べたように古くはスムースタイプのバッグのみの時代がありましたが、この頃はマッサージ以外で被膜拘縮(被膜が厚く、硬く縮む)を防ぐ方法はなかったのです。
しかし、最近ではこの被膜拘縮に対して様々な研究が進み、いくつかの予防策を講じることができるようになりました。
被膜拘縮の予防策
1. 体外式超音波
2002年スペインのDr.Planasにより、体外式超音波(EUS)を術後使用することで被膜が厚く硬くならないという重要な発表がありました。
リッツ式豊胸術はいち早くこの方法をとり入れ、術後に被膜が厚く硬くなる方に対してはアフタートリートメントの一環として体外式超音波法を使用することで、理想的な柔らかいバスト形成法を確立いたしました。
当院でもその効果ははっきりと認められBakerGradeで1Grade程度の改善は認められます。
2. アコレート+ビタミンE
アコレートに関しては、1998年Schlesingerが喘息患者の色素性瘢痕が良くなったことからヒントを得て、被膜拘縮改善の試みとして、豊胸術患者さまにアコレートを投与したところ、3年間で50名以上の患者で劇的な改善が得られたことを報告しています。
当院でも3年前より拘縮予防目的にて、 アコレートを術後3ヶ月間、1日20~40mg 内服させておりますが、Baker Grade III以上の被膜拘縮率は大きく改善された印象があります。
POINT
様々なバッグが存在する中、現在当院が最もお勧めしてるのが、日本の薬事法で承認されており、保険診療の中でも唯一保険適応が認められているAllergan社の「ナトレル® ブレスト・インプラント」です。
極めて柔らかいジェルを、柔軟性と耐久性を兼ね備えた3層構造の外膜で包み、マシュマロのように繊細かつ柔らかい感触を追及しています。日本人女性の胸部を分析したアナトミカル型(しずく型)の形状が美しく自然な乳房を実現します。
きずの目立ちにくい腋窩切開より「アナトミカル型」のバッグを挿入するのは高度な技術が必要ですが、当院では自信をもって手術をご提案しています。体型に合わない「ラウンド型」バッグによるまんまるいバストは決して良い形とは言えません。
バッグを入れる層は、大胸筋筋膜下法と大胸筋下法を第1選択としています。大胸筋筋膜下法は高精度な剥離操作を要する方法であり、行っているクリニックは非常に少ないのが現状です。
バッグの選択、サイズ、挿入層は一律ではなく、当院ではお1人お1人の体格や希望に合わせて選択します。
当院では、1件でも「被膜拘縮」を発生させないために体外式超音波、内服薬による万全のアフターケアを行っています。
豊胸術
-
施術時間
約120分
-
麻酔
全身麻酔+硬膜外麻酔
-
腫れ具合
★★★☆☆
-
ダウンタイム
2~3日間
胸部固定 3日間
抜糸 7日目
同時に行うことが多い施術
四角い大きな顔もほっそりとした理想の卵型に
長さを10ミリ~12ミリ短く、均整のとれた顎(あご)に
顔の横幅を小さくして憧れの小顔に
上を向いた鼻を下方向に延長
よくある質問と答え
- 豊胸術で推奨しているとバッグは?
- 推奨するバッグの形は?
- アナトミカル型とはどんな形ですか?
- 推奨しているバッグの外膜は?
- 推奨するバッグの内容物は?
- バッグの耐久性は?
- コヒーシヴ・シリコンバッグとは?
- シリコンジェルバッグとは?
- バッグはどこから入れるのですか?傷が目立ちますか?
- バッグの挿入層は?
- 大胸筋筋膜下法とは?
- 乳腺下法とは?
- 大胸筋下法とは?
- バッグを入れても授乳できますか?
- バッグを入れた後マッサージは必要ですか?
- 手術後はいつからブラジャーができますか?
- 被膜拘縮とは何ですか?
- 被膜拘縮に対するアフターケアは?
- 被膜拘縮予防の体外式超音波(EUS)は、どのような効果がありますか?
- 腫れについて教えてください
- 痛みについて教えてください
- 様々なバッグが存在する中、現在当院が最もお勧めしてるのが、日本の薬事法で承認されており、保険診療の中でも唯一保険適応が認められているAllergan社の「ナトレル® ブレスト・インプラント」です。
極めて柔らかいジェルを、柔軟性と耐久性を兼ね備えた3層構造の外膜で包み、マシュマロのように繊細かつ柔らかい感触を追及しています。日本人女性の胸部を分析したアナトミカル型(しずく型)の形状が美しく自然な乳房を実現します。 - 日本人女性の胸郭を解剖学的に分析して作ったアナトミカル型(立った状態で自然に下方にボリュームが出る)でバスト上部の立ち上がりをなだらかにして美しく自然なバストを実現します。
きずの目立ちにくい腋窩切開より「アナトミカル型」のバッグを挿入するのは高度な技術が必要ですが、当院では自信をもって手術をご提案しています。体型に合わない「ラウンド型」バッグによるまんまるいバストは決して良い形とは言えません。 - アナトミカル型は、「解剖学的な」という意味で、人間の身体の構造に基づいた形です。つり鐘型とも言われます。立った状態で自然に美しくバストのボリュームが下方に出る形です。
きずの目立ちにくい腋窩切開より「アナトミカル型」のバッグを挿入するのは高度な技術が必要ですが、当院では自信をもって手術をご提案しています。体型に合わない「ラウンド型」バッグによるまんまるいバストは決して良い形とは言えません。 - 柔軟性と耐久性を兼ね備えた外膜です。安全性と耐久性に優れ、破損することは殆どありません。非常に柔らかいのも特徴です。表面は被膜拘縮を予防するために、凹凸にデザインされたテクスチャードタイプですから、術後のマッサージは不要です。
- 極めて柔らかいTruForm® ジェルです。万が一破損した場合でも体内に拡散しない安全な素材です。
- バッグの外膜は安全性と耐久性に優れ、破損することは殆どありません。
- コヒーシブとは、“拡散しない”という意味です。内容物のシリコンの凝集率を高くして、万が一、外膜が破れても体内に流れ出ません。現在は、非常に柔らかいソフト・コヒーシヴシリコンが開発されており、当院では極めて柔らかいジェルのバッグを採用しております。
- シリコンは、医薬品や化粧品などに使われています。安全性に関しては、シリコン素材自体の免疫疾患や乳癌との関連性は否定されており、日本を含め先進国などでは多く使用されています。シリコンを内容物にしたバッグには2種類あります。旧来の流動性の高いタイプと、シリコンが流動しないコヒーシヴタイプです。
- 切開部位は、腋窩(わきの下)、乳輪周囲、乳房下溝(バストの下)がありますが、当院ではバスト自体に傷がつかないという理由で殆どの場合は傷の目立たない腋窩(わきの下)を切開して挿入します。ご希望によっては他の位置から挿入する場合もあります。
腋窩切開より「アナトミカル型」のバッグを挿入するのは高度な技術が必要であり、経験豊富な医師に任せる必要があります。体型に合わない「ラウンド型」バッグによるまんまるいバストは決して良い形とは言えません。 - バストの形を決定する要素として挿入する層も重要です。一般的にはバッグを挿入する層は乳腺下法、大胸筋筋膜下法、大胸筋下法の3つがあります。当院では、拘縮率が低く、長期的に柔らかい状態を保ちやすい大胸筋筋膜下法あるいは大胸筋下法を優れた方法として第一選択としてご提案しています。
バッグの形、大きさ、内容物、患者さまの希望や体型、もともとのバストの状態などを総合的に診断して、最適な挿入層を決定します。 - 大胸筋筋膜下法は、乳腺下法の欠点を解消した術式です。バッグが大胸筋の筋膜で覆われるため長期的に柔らかい状態を保ちやすい方法です。また、大胸筋を剥がさないため術後の痛みが少なくなります。優れた方法ですが、国内で行っているクリニックは少ないのが現状です。
- 乳腺下法は、乳腺の下、大胸筋という張りのある筋肉の上に入れる方法です。乳腺下法は、大胸筋を剥がしませんので術後の痛みは少なくなります。短所は、痩せている方が乳腺下にバッグを挿入すると、バッグ辺縁が見た目にはっきりわかることです。また、長期経過でバッグが固くなる可能性があり、当院では基本的に乳腺下法は行っておりません。
- 大胸筋下法は痩せている方や大きめのバッグを入れたい方に向いています。バッグが大胸筋で覆われるため長期的に柔らかい状態を保ちやすい方法です。Aカップの方は、この層が適しています。痩せ型でバストが薄い方でも、大胸筋下に入れるとバッグの輪郭が隠せるからです。ただし、乳腺下法、大胸筋筋膜下法と比較すると痛みがやや強くなります。
- バッグを入れても授乳には全く支障がありませんので、ご安心下さい。
- 外膜の表面は被膜拘縮を予防するために、特殊な凸凹に加工されたテクスチャードタイプですので、手術後のマッサージは不要です。
- 術後3ヶ月後からワイヤー入りのブラジャーが付けられます。
- バッグが体内に挿入されると、誰でもバッグの周りに被膜が形成されます。被膜拘縮とは、この被膜が縮んで厚く硬くなることをいいます。いかなる手術を行っても、バッグ周囲にできる被膜が厚く硬くなる方がいます。現在まで世界各国で研究が行われていますが、未だ原因が100%究明できていません。
当院では、拘縮率が低く、長期的に柔らかい状態を保ちやすい大胸筋筋膜下法あるいは大胸筋下法を優れた方法として第一選択としてご提案しています。 - 以前はスムースタイプのバッグに対して術後のハードなマッサージ以外には、被膜拘縮を防ぐ効果的な方法がありませんでした。テクスチャードタイプのバッグの開発により、拘縮の確率はかなり減少しました。当院では一例も被膜拘縮を発生させないために、予防策として体外式超音波(EUS)、アコレートやビタミンAなどの内服薬で良い結果を出しています。
- 当院では、体外式超音波によるマッサージを人工乳線法のアフターケアの一貫として行っています。手によるマッサージでは物理的に困難なバックの裏側などの、体表面から深い部位の組織に、超音波で揺さぶりをかけて、その部分の血の巡りを改善して組織の代謝を促し、軟らかくする効果があります。
- 個人差はありますが、むくみのような感じの腫れが5~7日間あります。
- 麻酔科医師が管理する全身麻酔により、無痛のうちに終了します。術後の痛みは個人差やバッグの挿入層によって異なります。一般的に乳腺下法1~2日間、大胸筋筋膜下法で2~3日間、大胸筋下法で5~7日間位です。